FX取引と株取引の違い

FXと株取引は、どちらも相場の変動を狙って売買をし、その差益を求めていく取り引きになりますが、扱っている銘柄が通貨と株という違いがあり、この違いが、投資取引としての性質も大きく変えています。

まず最初の違いに、その銘柄の数があります。
株取引には、新聞の株式欄でもわかるとおりに、膨大な量の銘柄があります。対してFXは数種類から、多くても20種類前後がせいぜいで、この点が大きく違います。
どちらが優れているかを比べるのはナンセンスですが、株はその銘柄ごとに細かに特徴が違うため、購入するためには自らでその銘柄の下調べと、実際に購入した後もその銘柄、つまり会社の動向を追い続ける必要があります。
FXの場合には、銘柄が少ないためにそうした下調べは簡単にすみ、取引業者が銘柄の情報をまとめてくれている場合がほとんどなので、動向なども追いかけやすくなっています。

次の違いとして、相場の挙動性があげられます。
株は、それぞれの企業ごとにありますので、その相場の動向は業績やニュース等にも大きく左右され、また、投機的な投資家によっての相場操作も行いやすいことから、相場の値動きはつねに大きく動いており、極端な場合では持っている株式資産がゴミのようになることもあります。
FXは通貨の為替レートですので、特に経済大国と呼ばれる国の通貨を選んでおけば、その挙動は非常に安定したものになります。また、通貨の流通量は世界規模ですので、投資家が相場を操作しようとしても、なかなか簡単にはいかないという事情があります。
こうした事から、株取引はハイリスクハイリターンであり、FXはローリスクローリターンである言えるでしょう。

こうした背景があることから、FXでは外国為替証拠金取引の名前の通り、証拠金を取引業者に預けてそれを信用取引にし、小さな投資額でたくさんの通貨を動かしていくレバレッジという仕組みを使っていくことが一般的です。
これにより手持ちの資金の何十倍から、時によっては何百倍もの通貨を売買することができるため、例えば1万円の投資で100倍のレバレッジを選択すれば、1ドル100円で取り引きされている米ドルを、100ドルではなく、1万ドルを購入することができるようになります。
この米ドルが、100円から110円になれば1千ドル分の利益が出ることになり、これを日本円に換算すると10万円になるので、最初の投資額1万円が10倍になるという計算になります。
こうした事により、FXでは、小さな為替レートの値動きでも、充分な利益を見込むことができるような仕組みが設えてあるのです。